“バイオエコノミー”という概念

“バイオエコノミー”という言葉を聞いたことがありますか?

今回は、こちらのEU Science & Innovation による ”バイオエコノミー” に関するビデオの内容を紹介していきます。

化石燃料ライフはもう限界

僕たちの今の生活が成り立つのは大部分が化石燃料のおかげ。

エネルギー、プラスチック、服、食品、何を作るにも、化石燃料は使われていますね。

むずかしい話はしないので、読むのをやめないで!笑

化石燃料というのは、つまり石油、石炭、天然ガスのこと。

こいつらは燃やして使われますが、2つ大きな問題を抱えている。

  1. 燃焼時に空気中に出る物質 (CO2など) が地球温暖化を引き起こす。
  2. 資源量に限りがあるから将来無くなる。

”化石”というくらいだから、時間をかけて自然界で生成されたもの。

1回燃やしたらそれでおしまい。

生物(バイオ)資源ライフの提案

一方で作物、広い意味で生物は、育てて使っても、また育てることができる。

林地や農地などから取れる生物 (バイオ) 資源のポテンシャルは技術革新と共にどんどん拡大していて、化石燃料を代替することができます。

バイオマス資源には、大きく食料飼料系と木材系があります。

食料飼料系はいわゆる生ゴミで、魚介、果実、野菜、肉、卵、油脂、穀物、飼料など、人間や家畜が食べた後に残ったものを、エネルギー生産に回します。

例えば、バナナの皮を食べる人はあまりいないから、どうせならエネルギー生産に役立てようといったように。

木材系とはつまり木ですが、大きな木材、ウッドチップ、ペレットなどあらゆる形態に加工され、エネルギーへと転換されます。

このように、自然由来のものをエネルギーに変えて、私たちの生活を成り立たせていく経済システム。

そのことを「バイオエコノミー」と呼んでいます。

サステイナブルな社会へ

これからの未来には、バイオ資源から作られた機能的でかっこいい製品がどんどん生み出されていくことでしょう。

例えば、クモの糸から、健康食品、薬、生活用品、コンピューターチップまでもが製造できるポテンシャルがあると言われています。

新たなテクノロジーが生まれることで新しい雇用も生まれ、バイオ資源をベースとしていくことで、持続可能な経済発展を望むことができる。

今日から少しずつ、化石燃料から生物資源へのシフトを進め、明るい未来を共に作っていきましょう。