Gretaの真似はできなくても

3日前 (9/23) 「国連気候変動サミット」でスウェーデン人環境活動家の Greta Thunbergさんが行ったスピーチが、今週1週間大きな話題を呼んだと思います。

Thank you, Greta!

Gretaさんの言動や、サミットに合わせて世界中の都市で行われた「Global Climate Strike」など、今回の一連のムーブメントにはもちろん賛否両論、色々な意見があることでしょう。

サステイナビリティの問題は、環境、経済、社会にまつわる無数の要因が考慮される必要があるため、本当に人の数だけ意見があって「正解」というものはないのだと思います。

そうした中でも、僕は今回の彼女の勇敢な姿を見て、改めて「これからもさらに環境問題についてより良く知り、自分にできることは最大限する」という想いを強くしました。

なので、彼女のまっすぐなメッセージはしっかりと1人の心に届いています。本当にありがとう。

Little by Little

Greta Thunberg (2018) TEDxStockholm

昨年のTEDのスピーチの中で、Gretaさんは「地球温暖化は私にとって白か黒かの問題」と述べています。今回のサミットに来る際は住んでいる Stockholm から NYまで、環境負荷の少ないヨットで大西洋を横断しました。

これを受けて、経済発展、快適性、人生を楽しむこと…などと、環境保全のための行動のバランスについて想いを巡らしたのは僕だけではないと思います。

今や存在がアイコン的となったGreta さんが、国連などの支援を受けてできたヨット移動を、みんながみんな環境を守るためにできるわけではない。確かに僕もそうだと思うんです。

Greta さんが地球温暖化を “黒(悪)” として地球を守るための行動を徹底しているのに対して、一人ひとりの人がそれぞれのグレーでいいから、可能な範囲で努力してグレーの色をどんどん濃くしていければ良いのではないでしょうか。完璧である必要なんてないのだから。

海外へ行くときは飛行機に乗っても日常的によりエコな移動手段を使うとか、マイボトルやマイバッグを使うとか、どんな小さいことから初めても前進じゃないでしょうか。

Greta さんから言葉を借りるなら、「一人ひとりがまずは気候問題をより適切に理解することが大きい」。何事も理解することから徐々に行動に繋がると思います。



Now or Never

ソーシャルメディアのない時代から、気候変動に警鐘を鳴らすメッセージは常に発されてきました。

27年前に Rio で行われた「地球サミット」では、Severn Cullis SuzukiさんがGretaさん同様に声をあげています。

僕たちは向かうべき方向や、やるべきことなんて遥か昔から知っている。

本当に「やるか。やらないか。」それだけ。

沢山考慮するべきことのある難しい問題だけど、確実に言えることが1つある。

「環境問題を無視して平気な人は地球上に一人もいない」