社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン【IDEAS FOR GOOD】に、記事を掲載していただきました。
エコツーリズムでは、国や地域ぐるみで土地固有の自然や文化を観光客に伝え、その価値を広く理解してもらうことにより保全を推し進める狙いがある。開発を伴う商業的な観光のあり方とは異なり、自然や地域経済を十分維持できる方法で、観光客には楽しみだけでなく学びも提供する。
1990年代初頭にはすでに「エコツーリズムの国」として名を馳せ、毎年約100万人もの観光客が訪れているコスタリカでは新たな取り組みが始められた。
コスタリカ国内の組織である国家資金調達林業基金(FONAFIFO)が発表したプログラムでは、観光客が自身の旅行に伴うCO2排出量に対してカーボンオフセットを行うかどうかの選択ができる。
オフセットのために支払われた代金は、植林などの自然保護活動を行う土地所有者に支払われる。国が政策として観光客にカーボンオフセットを積極的に勧めるのは世界で初だ。