久しぶりに役立つ(?)情報をお届けしたいと思い、この記事を書きます。
現在、僕はフィンランドの大学院に在籍しています。
アカデミックイヤーは秋・春の2セメスターから成っており、今は2年目の春。大学院は通常2年ですので、今はパッケージ上最後の学期です。
平日は会社で働きながらですが、毎日コツコツと修士論文の執筆を進めています。
今回は簡単に「フィンランド大学院留学にかかるお金」を僕の一例を元に紹介していきます。
本章(vol.1)では、必要最低経費を僕ベース(円換算)で紹介し、次章(vol.2)ではそれぞれの経費について少し幅を持たせた解説を加えます。
早速、必要最低経費はこちら
いきなり結論です。
僕の場合、フィンランド大学院での修士課程2年間にかかっている経費はこちらです(円換算 ¥126/€)。
事前準備費用
- VISA取得費 ¥37,000
- 渡航費 およそ ¥100,000
- 学生保険料 ¥61,236 × 2年間 = ¥122,472
- 合計 ¥259,472
大学の費用
- 学費 ¥100,800 × 4セメスター = ¥403,200
- 学生登録費 ¥15,876 × 2年間 = ¥31,752
- 合計 ¥434,952
初期(引越し時)費用
- 家具など ¥12,600
- 自転車 ¥5,040
- 合計 ¥17,640
生活費
- ¥75,600 × 24ヶ月 = ¥1,814,400
ということで、2年間の必要最低経費は ¥2,526,464 です。(詳細は次章vol.2)
フィンランド大学院留学は安い!?
ザッと計算しましたが、どう感じましたか。
ここが最も大事な点だと思います。
こっちに来る前の僕はこの半分くらいの貯金しか持っていませんでした。
しかし、経費計算を終えた瞬間(行きたい気持ちも後押しして)「あ、これは絶対行くべきだ」と思いました。
この点を友人には「ぶっ飛んでる」と言われましたが、残り半分の費用については、最初の一年で何かしらの方法を捻り出すくらいの気持ちでいました。
“250万” とまとまって聞くと引いちゃう人もいるかもしれませんが、あくまで生活費も含んだ2年間の費用で、月々にして大体10万円の出費です。
月々10万円というと、僕が1年半前に日本で暮らしていた時の「社会保険料云々+家賃」つまり固定費、よりも少ない金額です。
フィンランドに来てから得られた全ての経験、知見、森林・環境分野における専門知識とスキル、友人、仕事、周囲の自然環境、柔軟な生活スタイル….などを考えると、リスクはありますが自己投資として申し分ないです。
また、「海外大学院」と聞くと多くの人がすぐにイメージする(?)のは、アメリカやイギリスの名門大でのMBA(経営学修士)だと思います。
当然対価が全く変わってくるので単純比較はできませんが、アメリカのMBA留学2年間の費用がおよそ2,000万円と試算されているのを考えると、「海外大学院」というワードで色々混同してしまい、僕のケースのような選択肢が広く知られていないのは少し勿体無いことだと思います。
プログラムによっては給付型の奨学金オプションが充実していて、学費も生活費も全額カバーしてもらえる場合もあります(北欧には割と多いイメージです)。
僕が自分の体験を通して、”海外大学で学びたい” という願望を持つ方に何か伝えられることがあるとすれば、「それは経済的な問題で諦めてしまう前に、ぜひあらゆる選択肢について調査・検討をしてみてください」ということです。
vol.2 必要経費の詳細はこちらです。