フィンランドに住み始めて約1ヶ月が経った。
この国は世界幸福度ランキング1位の常連国。
なんでそうなのか、友達に聞いたことや自分で感じたことから、時の経過と共に推測してみる。
足るを知ってる
フィンランドは先進国だけど、いわゆる経済大国たちの資本主義・物質主義・大量生産(消費)といった価値観とは一線を画している。
なぜそうなのか、その理由の一つは人々のメンタリティにあるのだと思う。
この国でも昔、工業化が進み始めた時期があった。
その時、過度に工業化・都市化するのを避け、自然環境と調和をはかる政策を取ることで森林関連産業は守られた。その後もフィンランドの経済を支える大きな一つの柱だ。
その時からすでに彼らは、自然と自分たちの生活が共存するライフスタイルを選択していた。
サステイナビリティ。ミニマリズム。シンプル。持たない。捨てる。
昨今、物と情報で溢れた国々ではよく聞く言葉たち。
ノイズフルな社会では、人々が本質的な幸せを求めて “経済成長” とは逆の行動を試し始めた。
各国政府も地球がこのままじゃ熱々のゴミ屋敷になるから、やっと本腰を入れて自然を守ろうとし始めた。
フィンランド人達は昔から知っていたのかもしれない。
幸せになるために必要な物なんて本当はそんなにないってことを。
それよりも、大切な人と一緒にご飯を食べたり散歩したりできたら、それだけで心も体も温まる。
家族や友人が健康でいて、仕事があったら、他に何か必要?
「もっと欲しい」がないから今のままでも十分幸せ。
「足るを知る」とはよくできた諺だと思います。