登山から人生を学び、今日も生きる

小さい頃から自然は大好きでしたが、登山にはなんだか”めんどくさい”イメージがずっとあって、学生時代もあまりしていませんでした。

大学4年の夏に親友たちと鳥海山(秋田・山形)に登ってから、登山の達成感というか挑戦感を体が覚えて、なんとなく毎年登山を続けるようになりました。

山は日常ではないくらい疲労するしキツいけど、自然の中を冒険しながら、仲間としょうもない話と真面目な話を (8:2くらい笑) 延々にできるのも楽しい。

今年は父と初の縦走

今年は6月に時間が取れたので、登山セミプロレベルの父(ヒマラヤも行ってる笑)と人生初2人で山登りへ。

南アルプスの赤石岳と荒川3山を山小屋2泊(前日椹島ロッジ泊)で縦走。メイン2日間が奇跡的に快晴だし、シーズン前で山を貸切状態だし、これ以上ない最高のコンディション。北アルプスまで見渡せて本当に景色が美しかった!

荒川岳へ向かう途中



登山に人生を観る

登山はなんか人生に似てます。詩みたいになっちゃったけど、これは僕が感じているままのことです。

登る山を決めたら頂上を目指して地道に歩き続ける。

頂上を目指すんだけど、ただ行くだけじゃなんにも感じれない。筑波山(茨城)にロープウェーでも登ったことがあるけど、景色は綺麗でも面白くはなかった。

どの山も登る過程はいくつものステージに分かれている。単調な階段コース、崖っぷちのハラハラコース、手を使うほど険しいコース。

それぞれの山に登り方自体がいくつもあって、目印に従うこともあれば、たまには考えて別の道を歩く。あまり無理すると遭難するから気をつけて。

木が生い茂ってて全然光が見えない時がある。

いきなり雨が降ってくる。稜線で強風に吹き飛ばされそうになる。

登山中に見たことない木、草、花、キノコ、コケ、虫、鳥…を見つけるのが楽しい。所々で景色を見るのが気持ちいい。休憩で食べるお弁当が最高においしい。

足元と進む先を交互に見ながら愚直に登り続ける。ふとした時に頂上が見えて目標を確認する。たまに後ろを振り向くと結構来たなと自信が湧く。

頂上に着いた時、感動で心が震える。仲間と喜びを分かち合う幸せ。諦めなかった自分が誇らしくなる。

赤石岳山頂



写真撮影を一通り済ますと、今度はすぐに上りと同じくらいキツい下山が待っている笑。そして家に帰るとまた違う山に登りたくなる。

最後に、父と登山中に僕が疲れすぎて、マジで死にそうになった時にかけてもらった言葉をここに書いておきます。

かろうじて進んでるくらいのゆっくりペースでもいいから、進み続ければ必ずいつかは頂上に辿り着くんだよ。あんまり長いこと休憩しちゃうと、もう先に進む気がしなくなるぞ。