コリ国立公園(Koli National Park)。フィンランドを象徴する風景がここにある。

久しぶりに大自然という大自然に繰り出しました。

フィンランド東部では、9月末しばらくの間、天気が素晴らしく安定していました。太陽が今シーズン最後の仕事をやってのけ、青空に紅葉が映えて秋がピークを迎えました。

「コリ国立公園」は、Joensuu(ヨエンスー)市内から車で北東へ1時間行ったところにあります。

フィンランドには40の国立公園が存在していますが、その中でも”フィンランドを象徴する風景”と言われているのが、ここ「Koli」だそうです。

日本でいう富士山のような感じでしょうか。Koli の風景は国民からも非常に愛されており、フィンランドのパスポートのページ背景などにも使われています。

手前にはフィンランドらしい常緑針葉樹をベースに、紅葉した落葉樹がちらほらと混ざり、そこから地平線にまで伸びた湖には、ポツポツと島が浮かんでいます。

360°地平線まで見渡しても人工物が何一つ見えず、久しぶりに地球に住んでいることを実感できました。

日常生活を街で送っていると、多くの人が朝起きてから、家、駅周辺、学校や会社、あとはスーパーとネット空間をうろうろして大体眠りにつくと思います。フィンランドで田舎町に住む僕でさえ、最近の生活は本当にその通りでした。

視野が狭くなり、物の見方が偏ってきているような気がしていた僕に対して、コリ国立公園は今回、なんとも爽やかな表情で教えてくれました。

「君が今生きている世界なんて、広大な地球のほんの一部にすぎないぜ」