高校を卒業してから8年連続(約1年おき)で住居やルームメートが変わり続けています。
物件探しやフリマアプリの類いはもうお手の物。
入居して3日も立てば、かなり安心して暮らせるスキルとマインドを身につけました。
出会いと別れを繰り返して
過去にバックパッカーで旅人気質を育てすぎたせいか、自分自身、進学や仕事で毎年のように所属先を変えては、移動を繰り返しています。
外的にも、特に大学時代は「海外留学へ行く人」と「留学に来る人(留学生)」の出入りが激しすぎて、この頃から「初めまして」と「またいつか会おうね」は特別な言葉ではなくなりました。
人との新しい出会いが素晴らしくて別れが辛いのは、いつまで経っても変わりませんが、子供の頃と比べると、自分の心の持ちようには明確な意図が生じてきました。
それは「人生も人間関係も更新していくものだから、今目の前にいる人を大切にし続けよう」です。
社会も自然も循環するもの
先日友人と話していたら、この気持ちにさらに整理がつきました。
彼は、日本と海外合わせて英語の先生を10年ほどしています。
中学生の頃、同じ学校に10年以上いらっしゃる先生とかが確かいましたが、最近ではこのようなケースは稀なようです。
国の方針で、今の学校の先生たちは、長くても5年くらいで別の学校に移るんだとか。
この傾向は、長くいる先生が長老的な立場になって人間関係が淀むと、組織として不健全だからだそう。想像できます。
長い人間社会の歴史で示されてきたとおり、人員の流動性が下がると、どうしても組織内での「クリエイティビティ」や「変化」もなくなっていく。
僕には「循環」は極めて自然なことに思えます。
自然界でも、水は雨として大地に降り注ぎ、川に流れ、海へたどり着き蒸発してサイクルが回り続けます。流れが止まるとすぐに水はよどんで、天然水なんて取れたもんじゃない。

木は春に生育を始め、芽吹いて開花、結実したのち実が熟して、冬になると葉を落とし、休眠する。人間の細胞も日々更新し続けていて、6~7年で完全に生まれ変わる。
今ここで生きていく
また脱線してしまいました。話を戻します。
人間関係でも無理に流れを塞きとめることは、そこまで素敵なことではないのかもしれません。
僕自身、新しい出会いを8年以上、毎週のように経験し続けていますが、親しかった人との別れが尾を引いて、今ここで一緒に過ごしてくれる人をないがしろにしてしまうことが簡単に起きるのも事実です。
人間なのでそれもまた自然かもしれませんが、やっぱり一期一会を大切に、今そばにいてくれる人達に感謝し続ける気持ちは持っていよう、と思います。