社会をもっとよくする世界のアイデアマガジン【IDEAS FOR GOOD】に、記事を掲載していただきました。
近年、サーキュラーエコノミー(循環型経済)に準じた数々のプロダクトが、私たちが、私たちが持つ「ごみ」の概念に破壊と創造をもたらし続けている。
米ニューヨークのブルックリンを拠点に活動するインダストリアルデザイナーのギャレット・ベニシュ氏が始めたプロジェクト「Sum Waste」は、ニューヨーク市内の台所やトイレなどの水が流れ込む下水処理場で発生したバイオソリッド(下水汚泥)を使い、環境負荷の低いペンを作るプロジェクトである。
バイオソリッドは、技術的には生分解性プラスチックとしての再資源化が十分可能だが、人々が「街の下水汚泥」と聞いたときに漠然と持つ不潔なイメージによって消費財への再利用は阻まれている。
Sum Wasteプロジェクトは「バイオソリッドを消費財としてリサイクルする」革命を今後どれくらい波及させていけるか、今後も目が離せない。