フィンランド大学院生活の総括

大学院を卒業しました!

2019年8月からスタートしたので約3年。

参考までに、振り返りを載せておきます。

プログラム内容

東フィンランド大学の森林学修士課程で、CBU(Cross border university)というコースです。

なぜCross borderかというと、ロシアの4大学と提携しているプログラムで、1年目の終わりにロシアの大学でフィールドコースを3-4講義ほど受けられることになっています。

しかし、2020年の夏はコロナ真っ盛り?でしたので渡航が認められることはありませんでした。地理的にロシアへ行きやすいだけに残念です。

「コロナ明けたら旅行で行きたいなあ」なんて思っていましたが、、当分は控えた方が良さそうですね。。

カリキュラムとしては、森林分野で学士を持っていなかった僕は、通常の120単位(うち論文33単位)に29単位をプラスした149単位を取得する必要がありました。

ちなみに、フィンランドの大学(大学院)では1単位取得にかかる時間をおよそ30時間と定めています。

追加29単位は、学士を補填するような基礎的内容で、課題図書(論文)を読んでレポートを書く/テストを受ける、という自習ベースのスタイルでした。

Santa Claus Village (2021)

修了までの足跡

各年の取得単位数は1年目「71」、2年目「40」、3年目「38」でした。

2年目から論文に取り組み、2年半ごろには論文が終わってたので、それを加味すると「学生」に従事していた時間は綺麗に右肩下がりの曲線を描きます。

2019年最初の秋学期は、当時収入源を持っていなかったこともあり、「2年で終わらせなきゃ」と気合いが入っていました。猛攻50単位近くを最初のセメスターだけで取得した記憶があります。

(大学院費用についてはこちらの記事で解説しています)

2020年3月から今の会社でインターンを始め、2021年7月までの1年4ヶ月をパートタイムとしてMaxで1日5時間(学生ビザ規定による)で働きました。

仕事もデスクワークで、1日に使える脳と目の体力は限られていますので、この期間にはすでに、仕事と学業は半々という感じで暮らしていました。

その後、学生ビザの期限は2年でしたので(更新可能)、2021年8月からはワークビザに切り替えてもらい、フルタイムワーカー(1日7.5時間)になりまして、今日に至ります。



フィンランドビザでは、学生ビザはBタイプ、ワークビザはAタイプと定められていますが(Residence permit types | Maahanmuuttovirasto (migri.fi))、Aタイプビザを持つことで、規定により、3年目に突入してからの学費は免除になりました。

フィンランドの大学の学費は、現在基本的にはEU圏外から来た学生からのみ、徴収されています。

つまり、僕はフィンランドのAタイプビザを取ったことで「学業がなくてもフィンランドに居住している人」となり、学費徴収の対象から外れることができました。

3年目(2021年9月~)は、論文とクラスを1つ残した状態で突入。

実をいうと、論文は2020年の10月頃すでにテーマを決め、少し書き始めていましたが、データの取得や解析に時間がかかっていました。

2021年9月、10月に長野県の森林でフィールドワークを行う機会を与えていただき、その結果を基に11・12月は暗闇のフィンランドで部屋に閉じこもり黙々と、ついに書き上げました(我ながらよく頑張りました)。

そして最近(3月~)、2年目に一度ドロップした授業をなんとか終え、卒業が確定。

各ステージごと、周囲の多くの人に支えてもらったことで、2018年に自分の中で掲げた一つのプロジェクトをこうして無事終えることができました。

「志して続けていれば、必ず目標に辿り着ける」

めでたし。感謝。

Brighton, England (2022)



次の記事に続きます。