僕にとっての「書く」こと。脳内の抽象的な感覚を文字起こしするセラピー。

日々感じて、脳内の抽象思考で止まっている感覚を、言語としてアウトプットすることにはやはり爽快感があります。

人は好奇心のある生き物だと思うので、常に新しい情報や思想体系に触れることを本能的に欲しますが、それを自分の「腑に落ちる」形まで熟成させていないと胃もたれを起こして体に不調を抱えることになると思います。心に穴が開いたような違和感です。

全ての情報が1クリック先にあるような今の時代、ファストフード、ファストファッションとよく似ていて、情報も非常にファスト。

というか、油断すると大量生産された質の低い情報がなだれ込んできてしまうように、社会構造や人間の心はできているのではないでしょうか。(情報が生きやすさを助長する社会から外れる、あるいは自分を律しきることが本当にできれば、現代でもスローな情報社会に生きられるはずだから。バランスが難しいですね。)

心を乱されずに気持ちよく生きるために、また本当に自分の頭で考える力を鍛える為にはどうすればいいのか?

脳が情報を整理したり(※デフォルトモードネットワーク)内省する時間を意識的に取ることがやはり鍵で、方法としては例えば、散歩、ランニング、筋トレ、サウナ、瞑想、昼寝など色々あると思いますが、「考えていることを書く(自分との会話)」はやっぱり強いなあと思います。



僕がそうですが、親友との会話で考えを交換したり、古典を読むことで著者が自分の思考や感情を代弁してくれたりすると、心が少し軽く感じますよね。

「考えていることを書く」ことでは同じ効果を得られます。心理学者のように断言していますが、あくまで僕の感覚からです。余計な情報がその過程で頭に入り込むこともないので、簡単に心が “ととのう” のです。

思考力を鍛える上でも「書く」は最強です。アウトプットする(感覚を言葉にする)ことでインプットした経験や情報を “熟成”させられます。ファストな情報が飛び交う今日、心のバランスを保ちながら社会とも自分なりの距離を保って生きる秘訣になるでしょう。

と、まあこんな感じでこの記事を書く前より今日もスッキリしました。ここまで読んでいただきありがとうございます。

本質的なものはいつの時代も「ファスト(Fast)」ではなく『スロー(Slow)』にあると僕は信じています。

それでは今日も一日、健やかにお過ごしください。